はじめに
今回はUV印刷についてのご紹介をさせていただきます。
UV印刷とは、UV(紫外線)を照射することでUVインクを瞬時に乾燥、硬化させる手法です。
手芸等にも仕様されるUVレジンと同じ仕組みですので、馴染みのある方も多いかもしれませんね。
UV印刷サンプル
今回はサンプルとして、UV印刷を使用したアクリルスタンドを製作してみました。
裏面の写真を見ていただくと分かりますが、最初に白で全体のシルエットを印刷し、その上からカラーで印刷する2層構造となっています。
2層構造の理由としては、今回のサンプルのような透明アクリルに印刷した場合、光が透過してしまうため、色が少しぼやけてしまう可能性があります。
そのため、下地としてホワイトインクを先に印刷し、仕上がりをよくしています。
また、ホワイトインクは名前の通り白色ですので、光を反射しやすく、他の色に比べ、硬化に少し時間が必要となります。(黒色は逆に光を吸収しますが、こちらも同様に硬化に時間がかかります。)
不透明な素材に印刷する場合は気にする必要がありませんが、素材が透明で室内が暗く、逆光の場合は印刷が裏から透けて見えます。
今回のサンプルを製作したUV印刷機です。
メリット
ここからはUV印刷のメリットについてご紹介させていただきます。
- まずは、普段プリンター等で使用されている水性インクや、溶剤インクと違い、速乾性に優れている点です。
- UVインクの特性上、乾かす工程が大幅に短縮されるため、短納期にも対応しやすいです。
- インクを重ねることで独特の質感を表現することが可能です。
- インクを吸収しない素材にも有効です。例えば、プラスチック系、革素材や、特殊紙などが挙げられます。弊社ですと、今回のアクリルや、木材等への印刷が可能です。※金属も対応可能ではございますが、要相談となります。
デメリット
逆にUV印刷にはデメリットも存在します。
- UVインクは硬化後、通常のインクより皮膜が硬いため、耐摩耗性、耐久性が高く、傷つきにくいです。これはメリットでもありますが、逆に頻繁に折り曲げるようなものですと、割れが生じやすくなりますのでお気をつけ下さい。
- 屋内専用となります。
- また、コスト面においても通常の印刷より割高になりやすいです。
製作仕様
弊社の基本的な製作仕様は以下のとおりです。
- 最大寸法(有効寸) W740×H300mm
- 屋内専用
- 片面印刷のみ ※両面印刷をご希望される場合は要相談となります。
- 表面はツヤなし ※別途料金がかかりますが、ツヤあり加工も可能です。
おわりに
今回はUV印刷についてご紹介させていただきました。
UV印刷は、通常のプリンター印刷とはまた違った印象を与えることのできる、印刷方法となっております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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