看板マート公式ブログ

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普通救命講習を受講してきました

はじめに

本日、社員5人で普通救命講習を桑名消防署にて受講して参りました。大変有益な知見がありましたので共有したいと思います!

 

消防車ってどれくらい出動しているの?

はじめは座学で現状の説明がありました。

全国で一年間に消防車の緊急出動がどれくらいされているか?みなさんご存知ですか??検討もつかないですよね。

総務省消防庁の報道資料によると、なんと660万5,166件(平成30年度)だそうです!!

その中で搬送人員は 596 万 202 人でした。ちなみに、救急出動件数、搬送人員ともに過去最多…!

119番をして救急車が到着するまでは約8分だそうです。

その8分間、どうやって動けばよいのか?そこが命の分かれ目だったりします。

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(引用)https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/190619_kyuuki_1.pdf

 

意外に思ったのが、交通事故は減少していて「急病」が件数・割合ともに大幅に増えている点です。

これは、熱中症や高齢人口の増加などが影響しているのでしょうか?救命処置の重要性がより重要性を増しています。

 

救命処置

胸部圧迫、いわゆる心臓マッサージですよね。こちらは実技指導をして頂きました。

胸骨(下図の黄色い骨)をまっすぐ垂直に約5cm沈む程度圧迫します。テンポは1分間に100回〜120回のテンポ。

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腕が圧迫点と垂直になるように姿勢をとります。

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救命処置そのものだけでなく、その前後についても教えて頂きました。

長くなりますが、流れをレポートします。

 

1:発見・通報

まず、傷病者を発見したらいきなり近寄らずに、周囲の状況を観察して安全を確認します。道路に倒れている人がいて慌てて近寄ったら、車にはねられて二次災害になってしまっては大変です。

 

「周囲の状況ヨシ!」

 

そして近寄ったら、両肩を叩いて「大丈夫ですか?どうしました?」と傷病者に状況を確認します。3回程度呼びかけても反応がなければ、次の動作に移ります。

 

まず、周囲に手助けしてくれる人がいないか確認をして、いなければ叫びましょう。

「誰か来て下さい!病人(けが人)がいます!」

 

人が集まってくれたら…

「救急車を呼んで下さい!」

「AEDを探して持ってきて下さい!」

と指示をします。

 

2:呼吸確認

呼吸の確認をします。10秒程度、胸・腹部を触ったり、口元や鼻に耳を近づけて呼吸を確認します。正常な呼吸をしていなければ、心肺蘇生を開始します!

 

3:心肺蘇生

先程ご説明した胸部圧迫を30回します。

次に、人工呼吸です。こちらは、気道確保して鼻をふさぎ、2回フー!フー!と、します。気道に異物があったり、出血している場合は感染の可能性が高くなるため、そういった場合は胸部圧迫のみで、とのことでした。

 

4:AEDが届いたら

AEDが手元に届いたら、すぐに患者に取り付けます。

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音声ガイダンスが流れるので、指示通りにやれば大丈夫です。

電極パッドの取り付けは、胸につける方はできるだけ上の方(少し鎖骨にかかるくらい)につけて、脇腹につける方はしっかり側面につけることが大切だとのことです。

電気がその間を走るので、体内の心臓にしっかり電気が当たるように意識することが重要ですね。

 

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ボタンを押すときは周囲の人に近寄らないよう声掛けをしてからボタンを押します。電気ショックが走ったら、すぐにまた胸部圧迫を再開します!

AEDは2分ほどで再度自動で心電図解析をします。また音声ガイダンスが流れますので、2分間は胸骨圧迫と人工呼吸を続けます。

体力的にキツイので、可能であれば複数人で交代で対応すると良いと教えて頂きました。

 

おわりに

今回の普通救命講習で、その他には止血法や熱中症対応も教えて頂きました。

救急車が到着するまでの約8分間、周囲の人がどのように動くのかによって、人の命が繋がるか途切れるか、分かれます。

いざという時には、素早く冷静に行動できるようにしたいです。そうやって行動できるようAEDの位置を確認したりと、日々意識して生活しようと思います。